JSCN2019

Session information

Committee's Seminar

[CKWS] Committee's Seminar
A proposal from long-term planning committee to the board of directors.

Sun. Jun 2, 2019 9:00 AM - 12:00 PM Room 6 (Reception Hall (East), 4F, Bldg. 1)

Chair: Jun Koyama (Tokyo Bay Urayasu/Ichikawa Medical Center), Akemi Tomoda (Research Center for Child Mental Development, University of Fukui)

企画・趣旨のねらい

神山 潤(Jun Koyama)
東京ベイ浦安市川医療センター

 長期計画委員会主催の参加型のワークショップも今回で4回目となる.長期計画委員会としてはこれらの総括を理事会への提言としてまとめる予定だ.提言案は2018年末の時点では日本小児神経学会が掲げた「こどものこころとからだの発達に寄り添う」というキャッチフレーズをベースとし,下記6項目とすることを考えている.
1.神経疾患の特性に鑑み,小児神経科医は患児を終生見守るべきではあるが,無限ではない医療資源を有効利用すべく,成人後の患者対応など移行期医療について,日本小児神経学会は関係学会との連携等現実的な議論を深めるべきである.
2.小児神経疾患には周産期医療や遺伝的要因の影響を受ける患児も少なくない現状,さらには昨今の遺伝子関連の基礎医学の進歩を鑑み,日本小児神経学会は具体的包括的な倫理面での基本方針を策定し,関連学会との情報共有を推進する.
3.小児神経科医のすそ野を広げかつレベルの統一化を図るために,日本小児神経学会はe—learning,動画等を取り入れた教育プログラムを構築し,その一部には国際化を念頭においた内容(English Session)も盛りこむことが望ましい.これらツールの普及は働き方改革にも繋がることが期待される.
4.日本小児神経学会は情報システムのさらなる整備を図り,テレビ会議等による学会運営の効率化,社会的認知度を高めるための情報(広報)戦略,社会的課題への速やかな対応等に活用すべきである.
5.日本小児神経学会理事会には持続可能な学術大会のあり方に関する議論を継続していただきたい.
6.日本小児神経学会理事会には学会の理念に加えて行動目標を設定し,PDCAサイクル化し,会員が行動目標の進捗状況を可視化できるようにすることを望みたい.
 そして本ワークショップではこれら提言案のうち,1を「キャリーオーバー」(成人領域学会との連携推進かあくまで責任を負うか),2を「生命倫理」(何をなすべきか何をなさざるべきか),3,4,5を「教育」(学術集会における継続的プログラム,e—learning等を含む)の3テーマにまとめ,参加型のワークショップを開催し,提言内容の充実を図ります.多くの会員諸氏の参加を期待しています.

岩崎信明1, 鈴木由香2, 加賀佳美3, 三山佐保子4, 宮本晶恵5, 中井昭夫6 (1.茨城県立医療大学付属病院小児科, 2.松山赤十字病院小児科, 3.国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所知的・発達障害研究部, 4.東京都立小児総合医療センター, 5.北海道立旭川肢体不自由児総合療育センター小児科, 6.武庫川女子大学教育研究所こども発達科学研究センター)