JSCN2019

Session information

Symposium

[SY12] Symposium 12

Sat. Jun 1, 2019 1:30 PM - 3:30 PM Room 1 (Century Hall, 2F, Bldg.1)

Chair: Taishi Miyachi (Nagoya West District Care Center for Disabled Children), Kei Ohashi (Department of Neonatology and Pediatrics, Nagoya City University Graduate School of Medical Sciences)

企画・趣旨のねらい

宮地泰士(Taishi Miyachi)
名古屋市西部地域療育センター
大橋圭(Kei Ohashi)
愛知県厚生連海南病院小児科

 我が国における発達障害児支援は日進月歩であり,例えば薬物療法の分野においても,この数年の間に注意欠如多動症や自閉スペクトラム症の興奮性に対して適用承認を受けた薬剤が次々と登場し,治療戦略の幅が広がってきた.また,学校の教育現場においても発達障害児に対する合理的配慮についての認識が広がるにつれ,様々な支援方法や支援の場の整備・普及が推進されてきている.さらには,放課後等児童デイサービスなどといった生活や余暇活動を支援する社会資源が普及・充実してきており,以前に比べ発達障害児の学校生活や地域生活における支援の手立てがずいぶん多様化してきている.このようなことから我々小児神経科医は,発達障害児支援に関する情報や知識を常に更新し,実際の診療や相談者への情報提供が時代に見合った適切なものとなるようにしていくことが大切であると思われる.一方,支援の手立てや選択肢が増えるに伴い,それらの使い分けはもちろんであるが,支援展開の出発点となる診断や鑑別の重要性も高まってきたように思われる.発達障害についての社会的認識が広がるとともに,発達障害を持つ,あるいはその疑いがある子どもが医療機関や療育機関を受診する件数は増加の一途をたどっている.しかし,様々な悩みや問題を抱える子どもを診療する際には,原因の見立て(診断や鑑別)をしっかり行い適切な助言や支援展開を行っていくことが大切である.そのようなことから本シンポジウムでは,実際の発達障害臨床においてよく遭遇する相談内容(主訴)として,“落着きのなさ”“激しい癇癪や興奮”“学習の困難”を取りあげ,それぞれの主訴をどのように見立て(診断や鑑別を行い)支援していくとよいのかについて勉強していきたいと考えている.今回のシンポジウムが,我々小児神経科医が知っておくべき発達障害児支援に関する最近の基礎知識をupdateし,参加者それぞれの発達障害診療をupgradeする機会となれば幸いである.