JSCN2019

Session information

Symposium

[SY8] Symposium 8
Diagnosis and treatment of pediatric migraine

Fri. May 31, 2019 3:40 PM - 5:10 PM Room 2 (Shirotori Hall (North), 1F, Bldg. 4)

Chair: Kiyoshi Araki ((Department of Pediatrics, Tokyo Saiseikai Central Hospital), Akira Nishimura (Japanese Red Cross Kyoto Daiichi Hospital)

企画・趣旨のねらい

安藤直樹(Naoki Ando)
城西こどもクリニック

 頭痛を主訴に外来を受診するこどもは決して少なくない.なかでも片頭痛は,日常生活を大いに妨げる重度の痛みが特徴であり,的確に診断し,適切な治療に結びつける必要がある.小児片頭痛の診断は,国際頭痛分類第3版を用いておこなう.小児の場合は,成人と比べて持続時間が短いこと,随伴症状として悪心が多いことなど,小児特有の特徴がみられる.また周期性嘔吐症候群や腹部片頭痛も片頭痛予備軍として小児に多くみられる.小児片頭痛の治療は,まず片頭痛の特徴を患児および保護者と共有し,誘因の除去といった生活指導が不可欠である.そして患児の日常生活への支障度に応じて,急性期治療薬や予防薬を使用し,片頭痛と上手に付き合う手段を考えていかなければならない.本シンポジウムでは,小児片頭痛の診断,急性期治療,予防療法について,頭痛専門医の立場から最新の知見を発表して頂く.開業医の先生方,頭痛診療で悩まれている諸先生方の頭痛診療への手助けとなれば幸いである.