小牧宏文 (国立精神・神経医療研究センタートランスレーショナル・メディカルセンター)
Session information
Committee's Seminar
[YSS2] Committee's Seminar
Efficacy and cautionary note of new drugs in the field of child neurology
Sun. Jun 2, 2019 9:00 AM - 11:00 AM Room 4 (Conference Room 141+142, 4F, Bldg. 1)
Chair: Eiji Nakagawa (Department of Child Neurology, National Center, National Center Hospital of Neurology and Psychiatry), Harumi Yoshinaga (Pediatrics, National Hospital Organization Minami-Okayama Medical Center)
企画・趣旨のねらい
吉永治美(Harumi Yoshinaga)
南岡山医療センター
我が国では小児医薬品の開発を義務付ける法的規制がなく,対象患者の少ない小児領域における薬剤のドラッグラグは依然として根強い問題として存在している.しかし10年前と比較すると,抗てんかん薬の領域では続々と新規薬剤が承認発売され,内服薬のみならず,静注薬の領域においても選択の幅は拡大してきている.また長く薬物療法が限られていた神経発達症をみても,ここ10年のうちに複数の薬剤が新たに承認されてきた.さらには神経筋疾患の脊髄性筋萎縮症に対するヌシネルセン,神経代謝疾患のニーマンピック病C型に対するミグルスタットなど,これまでは治療法が皆無とされてきた分野でも新規薬剤が開発承認され,光がさし始めている.しかし一方では,一般小児科医も処方する機会が多い抗てんかん薬においては薬剤の種類が急速に増えたために,誤った選択や使用法を目にするようになった.また神経発達症,抗てんかん薬においては,一部の新規薬剤は危惧すべき乱用の心配や副作用の存在で適正使用委員会のコントロール下に置かれている.
そこで薬事小委員会では今回の学会で新規薬剤の使用上の注意を中心としてそれぞれの専門家にお聞きする機会を設けたいと考えた.
遠藤文香 (岡山大学大学院医歯薬学総合研究科発達神経病態学(小児神経科))
中川栄二 (国立精神・神経医療研究センター病院小児神経科)
成田綾 (鳥取大学医学部脳神経小児科)