第64回日本小児神経学会学術集会(JSCN2022)

セッション情報

実践教育セミナー

[JES1] 実践教育セミナー1:全ての小児神経医が知っておきたい外来脳波の読み方

2022年6月5日(日) 08:00 〜 10:00 第3会場 (4F 大会議室A)

座長:白石秀明(北海道大学病院小児科・てんかんセンター)、伊藤進(東京女子医科大学小児科)

【企画・趣旨のねらい】
全ての小児神経医にとり,てんかんは“common diseases”の一つのため,そのてんかん診療の中核となる脳波検査につきましても熟知しておく必要があります.しかし,外来脳波の判読時には,実際には「正常」であるのか「異常」であるのか,あるいは,「焦点性てんかん波」であるのか「全般性てんかん波」であるのか,さらには,「てんかん性脳症」ではないのか,判断に苦慮することも少なからずあるかと存じます.本セミナーにおきましては,日常の外来診療で遭遇しやすい代表的な焦点てんかん症候群(Panayiotopoulos症候群,中心・側頭部に棘波を示す小児てんかん等),全般てんかん症候群(小児欠神てんかん,若年ミオクロニーてんかん等),見逃してはならないてんかん性脳症(West症候群,Lennox—Gastaut症候群,睡眠時持続性棘徐波を示すてんかん性脳症等)を含む多彩なてんかん,てんかん症候群の脳波所見につきまして,典型的な所見のみならず,非典型的な所見も併せて提示,議論してまいりたく存じます.本セミナーが,てんかんの脳波の読み方について,今一度,広く,かつ,深く習熟する機会となり,明日からの外来診療の一助となれば幸いです.