弓削康太郎 (久留米大学小児科)
セッション情報
合同シンポジウム
[JS2] 合同シンポジウム2:日本小児神経学会・子どもの眠り研究会合同企画:睡眠障害とその関連疾患や要因を知る
2022年6月2日(木) 09:50 〜 11:50 第3会場 (4F 大会議室A)
座長:木村重美(兵庫県立リハビリテーション中央病院子どものリハビリテーション・睡眠・発達医療センター、神戸大学大学院医学研究科・医学部地域社会医学・健康科学講座医療システム学分野医療法・倫理学部門)、福水道郎(瀬川記念小児神経学クリニック、国立精神・神経医療研究センター病院睡眠障害センター・小児神経科、都立府中療育センター小児科)
【企画・趣旨のねらい】
小児の睡眠障害は小児科医であれば,日常の診療で遭遇する.環境要因の問題や基礎疾患を有していることが多い.このシンポジウムでは小児の睡眠障害とその関連する疾患や要因を考える.神経発達症の自閉スペクトラム症の50~80%,注意欠如・多動症の25~50%で睡眠障害が合併しているとの報告がある.メラトニン内服により睡眠の改善と共に困った行動が改善する場合もある.また,体内時計の乱れを中心とした概日リズム睡眠覚醒障害は環境的要素が強く,小,中,高校生の不登校などの原因となっている.重症心身障害児も重篤な脳障害が原因で睡眠リズムの乱れや不眠症を合併することが多い.オレキシンの低下などが原因のナルコレプシーや原因不明のKleine—Levin症候群などの中枢性過眠症は,学校ではサボっていると思われていることが多いが,モダフィニルの内服で日常の生活が改善される.ここでは睡眠を中心に,その周辺疾患や要因が引き起こす睡眠障害の最近のトピックとその治療法を分かりやす講演して,今後の小児の睡眠治療に関して皆さんと考えていきたい.また今回は子どもの眠り研究会との合同セッションという初の試みで,木村が日本小児神経学会所属としての座長,福水が子どもの眠り研究会所属としての座長として取り纏め,「小児科医と睡眠医療」と題した特別講演を行うことで,よりよい小児睡眠医療を行うための課題などについても議論する.
内田智子 (千葉大学大学院医学研究院小児病態学)
福水道郎1、2、3、林 雅晴1、4 (1. 瀬川記念小児神経学クリニック、2. 国立精神・神経医療研究センター病院睡眠障害センター・小児神経科、3. 都立府中療育センター小児科、4. 淑徳大学看護栄養学部看護学科)
木村重美 (兵庫県立リハビリテーション中央病院子どものリハビリテーション・睡眠・発達医療センター、神戸大学大学院医学研究科・医学部地域社会医学・健康科学講座医療システム学分野医療法・倫理学部門)
神山潤 (東京ベイ浦安市川医療センター)