JSCN2022

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Special Symposium

[S10] Special Symposium 10

Fri. Jun 3, 2022 1:00 PM - 3:00 PM Room 5 (Medium Conference Room 201)

Chair: Yasuhiko Kawakami(Department of Pediatrics, Nippon Medical School Tama Nagayama Hospital),Yuto Ueda(Saito Hospital, Saito, Japan / Division of Neuroscience, Graduate School of Medicine, Mie University, Mie, Japan)

【企画・趣旨のねらい】
当学会学術集会において「酸化ストレス」の話題が大きくクローズアップされるのは第49回(2007年)以来のことです.この15年間の知見の進歩によりほぼ全ての疾患の病態生理に酸化ストレスが関与することが判ってきました.しかしこの分野はどちらかといえば比較的マイナーな領域であり研究者は細々と仕事を継続している実情が窺えます.本学術集会山内会長の御厚意によりシンポジウムに取り上げて戴いた今回,神経疾患の中でもてんかん領域に話題を絞り,第一線の基礎・臨床研究者にお集まり戴きました.
中村先生に活性酸素の化学,生体内での細胞・組織に対する影響や病態発症機転に対するかかわりなど酸化ストレスの基本を説明戴きます.植田先生にてんかん焦点における炎症応答がレドックス(酸化還元反応)の制御を受けていることをレビューして戴きます.小山先生に海馬硬化と酸化ストレスの関連を御講演戴きます.川上はヒト患者およびモデル動物(てんかんマウス)の脳内酸化還元物質定量そしててんかんマウスに対するエダラボン投与の効果を報告します.東川先生に酸化ストレスはてんかんの発症機序だけではなく治療薬の副反応の発症機転にも関わるという実際的なお話を戴きます.この分野に興味を戴き御参画下さる若い先生方が増える様なシンポジウムにしたいと思います.