池田啓子1、2、佐竹伸一郎3、知見聡美4、南部篤4 (1. 東京工業大学科学技術創成研究院生体恒常性研究ユニット、2. 昭和大学歯学部口腔生理学、3. 自然科学研究機構生理学研究所時系列細胞現象解析室、4. 自然科学研究機構生理学研究所システム脳科学研究領域)
セッション情報
企画シンポジウム
[S15] 企画シンポジウム15:ATP1A3変異の多面性と病態 ―AHC, CAPOS, RDP, DEE, PMG, etc.―
2022年6月4日(土) 13:00 〜 15:00 第3会場 (4F 大会議室A)
座長:佐々木征行(国立精神・神経医療研究センター病院)、加藤光広(昭和大学医学部小児科学講座/昭和大学病院てんかん診療センター)
【企画・趣旨のねらい】
ATP1A3は小児交代性片麻痺(AHC)やRapid—onset dystonia—parkinsonism(RDP, DYT12),cerebellar ataxia, areflexia, pes cavus, optic nerve atrophy, and sensorineural deafness(CAPOS),発達性てんかん性脳症(DEE)など多彩な神経系疾患の原因遺伝子として知られている.これまではいずれも機能的な異常が主体であり,脳の形態的異常は少なかった.最近,ATP1A3が多小脳回の原因遺伝子の一つであり,発生学的な構造異常(形成異常)をきたすとともに,重症型では心機能異常と進行性脳萎縮をきたすことが報告された(Miyatake et al. Sci Adv, 2021).小児神経の臨床に幅広く関わるATP1A3変異の多面性と病態について,基礎と臨床の両面からそれぞれの第一人者に講演いただく.
佐々木征行 (国立精神・神経医療研究センター病院小児神経科)
梶龍兒 (国立病院機構宇多野病院)
加藤光広 (昭和大学医学部小児科、昭和大学病院てんかん診療センター)