第64回日本小児神経学会学術集会(JSCN2022)

セッション情報

企画シンポジウム

[S16] 企画シンポジウム16:てんかんの包括治療の考え方 ―薬剤抵抗性の判断と非抗てんかん薬治療の選び方―

2022年6月4日(土) 13:00 〜 15:00 第6会場 (2F 中会議室202)

座長:岡西徹(鳥取大学医学部脳神経小児科学分野)、藤本礼尚(聖隷浜松病院てんかんセンター)

【企画・趣旨のねらい】
てんかんの治療は第一に抗てんかん薬であるが,3割程度の患者は抗てんかん薬に抵抗性と考えられている.思春期以後では2剤に抵抗性であると「薬剤抵抗性(難治性)てんかん」として外科治療を考慮することになっているが,小児ではてんかんの背景が複雑であり,単純に剤数だけでの判断することは正しくない.また外科以外にもホルモン治療,免疫治療,食事療法やビタミンなど欠乏物質の補充療法もある.年齢に応じて知的な発達や教育機会も考慮しながら,これらの治療選択をするため,医師は複雑で包括的な治療判断を迫られる.一般には「適切な治療を適切な時期に行うべき」とされるが,実際にはどのタイミングでどのような経過・臨床所見・検査所見があれば,それぞれの特殊な治療を選択すべきであろうか.今回はエキスパートの医師にお願いして,薬剤抵抗性の判断の流れから,各治療方法の選択の流れ,その効果について解説していただく.

宇田武弘1、2、國廣誉世2、九鬼一郎3、井上岳司3、馬場良子2、川嶋俊幸1、高沙野1、温井めぐみ3、岡崎伸3、佐久間悟4、川脇壽3、後藤剛夫1 (1. 大阪市立大学大学院医学研究科脳神経外科、2. 大阪市立総合医療センター小児脳神経外科、3. 大阪市立総合医療センター小児脳神経内科、4. 大阪市立大学大学院医学研究科発達小児医学)