第64回日本小児神経学会学術集会(JSCN2022)

セッション情報

企画シンポジウム

[S3] 企画シンポジウム3:神経発達症の包括的支援・診療アプローチ

2022年6月2日(木) 13:10 〜 15:10 第4会場 (4F 大会議室B)

座長:下野九理子(大阪大学大学院連合小児発達学研究科)、加賀佳美(山梨大学医学部小児科)

【企画・趣旨のねらい】
久保田健夫(聖徳大学教職研究科)

神経発達症は,幼児期に行動や問題となる行動などで気づかれる成人期に至るまで長期間の支援が必要とされる疾患群です.幼児期から成人期にかけて問題が生じてくる中でそれぞれの時期を円滑につなぎ支援が差し伸べられるようにすることが重要です.神経発達症は医療だけで成し遂げられるものではなく,保育士,教諭,臨床心理士,理学療法士,作業療法士,言語療法士,ジョブコーチ,保健師,ケースワーカー,放課後デイサービスや児童相談所,児童養護施設のスタッフなど多くの職種が関わって支援することが必要になってきました.本シンポジウムでは神経発達症児の睡眠の問題,幼児期の療育的支援,学童期青年期の教育的支援,多職種協働による横断的支援,幼児期から成人期までシームレスな縦断的支援について,皆様と神経発達症の包括的な支援について考えていきたいと思います.多数の先生にご参加いただき,活発な議論をさせていただけましたら幸いです.