第64回日本小児神経学会学術集会(JSCN2022)

セッション情報

企画シンポジウム

[S5] 企画シンポジウム5:こころの発達を支援するIT療育システム

2022年6月3日(金) 08:30 〜 10:30 第3会場 (4F 大会議室A)

座長:小柴満美子(埼玉医科大学小児科、山口大学工学部、東北大学)、中村俊(東京農工大学)

【企画・趣旨のねらい】
小児神経領域において医工連携が進んでいる状況として,ITを使ったリハビリテーション,AIを使った診断など,これから実用が進んでいく技術の先行検証の一端を紹介する.
またCOVID—19の影響で在宅教育が当たり前になっている状況における発達支援の方向性の探索について報告する.スマートフォンやタブレットのデジタル教材や社会コミュニケーションを助けるICTがよく活用されるようになった.一方,こころの育ちにデジタル教材やインターネットゲームを介したコミュニケーションが,必ずしもよい効果ばかりを産んでいるわけではないことが,子どもたちの睡眠障害やひきこもり,社会不適応など,発達障害に関連する症状の増加に示されている可能性がある.
目的:IT,ICTは,現代人の進化を導く中核となるツールで,新世代であればあるほどデジタルツールへの適応がよい,という特長を活かしながら,病因を慎重に回避するマネージメントをはかり,こころの発達を支援する療育への応用開発に挑戦する6つの報告を行う.Googleグラスを活用したAutism Glassなどの先端状況を紹介する.