Akihito Takeuchi (国立病院機構岡山医療センター新生児科・小児神経内科)
Session information
Special Symposium
[S8] Special Symposium 8
Fri. Jun 3, 2022 1:00 PM - 3:00 PM Room 3 (Conference Hall A)
Chair: Ritsuko Takahashi(Tohoku bunka gakuen university kuniminomori clinic),Junko Tanaka(Saitama Medical University Department of Pediatrics)
【企画・趣旨のねらい】
自閉症スペクトラム(ASD)や注意欠陥多動症(ADHD)などの神経発達症の発生にかかわる環境因子として早産があげられてから久しい.ASD,ADHDに関しては,在胎期間が短くなるほど合併のリスクが高くなることが知られている.また最新の脳の病理や画像研究からは,早産児では虚血,炎症をはじめとする様々な環境因子があいまって,脳の微細構造の変容や成熟遅延がおきていることが示唆されているが,神経発達症との関係はいまだ不明な点が多い.本シンポジウムでは,早産児の神経発達症の合併率や,その特徴,NICU内における環境調整のとりくみとその課題,NICU退院後,特に乳児期にみられる言語・社会性の発達の特徴,就学以降の学習障害について,それぞれのエキスパートにお話いただく.早産(特に超早産)の生存率が欧米と比較して高い我が国であればこそ,早期から神経発達症ハイリスクの児を特定し,入院中に限らず退院後も切れ目なく発達をサポートしていく体制づくりが喫急の課題である.本シンポジウムでの議論がその一助となることを期待している.
Hidenobu Ohta (秋田大学大学院医学系研究科保健学専攻作業療法学講座、秋田大学大学院医学系研究科精神科学講座)
Masahiro Imafuku (武蔵野大学教育学部幼児教育学科)
Miho Fukui (1. 大阪医科薬科大学小児科、2. 大阪大谷大学教育学部)