岡田俊 (国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所知的・発達障害研究部)
セッション情報
共催シンポジウム
[SS1] 共催シンポジウム1:小児期ADHDの心理社会的治療
2022年6月3日(金) 08:30 〜 10:00 第2会場 (2F メインホールA)
座長:山下裕史朗(久留米大学医学部小児科学講座)、岡田俊(国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所知的・発達障害研究部)
【企画・趣旨のねらい】
注意欠如・多動症(ADHD)の治療において,心理社会的治療を先行させ,なおも機能障害が改善しない場合に薬物療法と心理社会的治療を併用する包括的介入を行うとされている.しかし,環境調整や心理教育は個別の状況に応じて行われているに過ぎず,何をもってなしえたとするかは明確でない.また,養育機能の向上をめざしたコーチングや,行動療法に根ざした介入プログラムについては有効性のエビデンスがあり,国内にすぐれた実践例がありながらも,いまだ普遍的にアクセスできる治療とはなり得ていない現状がある.そもそも心理社会的治療とは何で実施上の配慮をどこに置くべきか,日常診療において専門プログラムのエッセンスをどこまでどのように取り入れることができるのか,治療プログラムの普及の阻害要因をいかに克服し,普及を図ることができるのかなどについて具体的に検討し,明日から役立つ実践的学びを得るセッションとしたいと考えている.
小平雅基 (総合母子保健センター愛育クリニック小児精神保健科)
石井礼花 (国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所知的・発達障害研究部)
山下裕史朗 (久留米大学医学部小児科学講座)