中川栄二 (国立精神・神経医療研究センター病院小児神経科)
セッション情報
共催シンポジウム
[SS2] 共催シンポジウム2:睡眠・神経発達症・てんかんの関連性 ―包括的ケアに向けて―
2022年6月3日(金) 13:00 〜 14:30 第2会場 (2F メインホールA)
座長:加賀佳美(山梨大学医学部小児科)
【企画・趣旨のねらい】
てんかん診療において包括的なケアの必要性は多くの医療従事者が認識していることですが,実際の日常臨床では,医療者も患者もてんかん発作に着目してしまいがちではないでしょうか.しかし,てんかん児においては高率に神経発達症や睡眠障害を併存し,そのADLに影響を及ぼすことが知られています.本シンポジウムでは,てんかんと併存する神経発達症と睡眠障害について,「共通の基盤上に存在する脳神経系の機能調節障害や神経生物学的要因に起因する疾患」と捉え,その病態生理や対応方法について中川栄二先生に解説をしていただきます.また,てんかん児とその家族に対しての睡眠衛生指導の意義と効果についてのトライアルの紹介をWang—Tso Lee先生にお願いします. このシンポジウムを通して,てんかん児の日常生活での困難さにも目を向けることで,てんかん診療における包括的なケアの重要性を再認識していただければと考えています.
Wang—Tso Lee (Department of Pediatric Neurology、 National Taiwan University Children's Hospital)