第66回日本小児神経学会学術集会

セッション情報

シンポジウム

[S15] シンポジウム15:小児チック症に対する包括的治療戦略

2024年5月31日(金) 14:50 〜 16:20 第3会場 (4号館 1F 白鳥ホール(南))

座長:永光 信一郎(福岡大学小児科),山下 裕史朗(久留米大学医学部高次脳疾患研究所/柳川療育センター)

小児科の一般診療や小児神経外来で、チック症はしばしば経験される。数日~数週間で軽快する一過性の運動性チック・音声チックから、1年以上経過する慢性のチック症やトゥレット症まで多彩である。チック症に注意欠如・多動性障害、強迫性障害、睡眠障害、むずむず脚症候群などの合併症や精神症状を伴うことがある。特に精神症状を伴う場合は、その対応に小児神経科医は苦慮する場合が多い。本シンポジウムでは、日本小児神経学会ガイドライン統括委員会から発行される「小児チック診療ガイドライン」の紹介、各国のガイドラインで第一選択の治療に位置付けられる包括的行動的介入(comprehensive behavioral intervention for tics, CBIT)の紹介及び本邦におけるRandomized Controlled Trial(RCT)の試み、チック症に合併する精神症状への対応、さらに推奨される薬物療法の紹介などを、チック症の診療に携わっている臨床医から講演をいただくこととした。本シンポジウムに参加していただき、会員による小児チック症の診療のすそ野が広がり、チック症の子ども達が安心した生活を過ごすことができるようになることが期待される。

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