The 66th Annual Meeting of the Japanese Society of Child Neurology

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Symposium

[S17] Neuromuscular disease guideline pitfalls

Fri. May 31, 2024 2:50 PM - 4:20 PM Room5 (Bldg.2 2F 222+223)

Organizer:Hirofumi Komaki(Department of Child Neurology, National Center of Neurology and Psychiatry),Keiko Ishigaki(Department of Pediatrics, Tokyo Women's Medical University School of Medicine)

従来の診療ガイドラインは,専門医が各々の研究と経験を基に記載するエキスパートオピニオンが主体であった.経験に基づく具体的な診療方針が記載されており,使用しやすいものだったが,時に科学的根拠に欠け,偏りが生じる難点があった.このため,現在は「システマティックレビューによりエビデンス総体を評価し,益と害のバランスを勘案して,最適と考えられる推奨を提案する」Mindsの診療ガイドラインが主流となっている.Minds方式は有病率の高い疾患においては診療の良い指針となりうるが,希少疾病では,エビデンスレベルが低いために,時に推奨度が低く,分かりにくい問題を抱える.また「ガイドライン」は指針や指標,考え方や判断基準などを示しているに過ぎず,様々な症例に対応するため,内容的に広義で曖昧にならざるをえず,具体的で詳細な内容を提示する「マニュアル」とは異なることを利用者は理解する必要がある.このシンポジウムでは,4つの神経筋疾患の診療ガイドラインを例にあげ,そのポイント,利用するにあたってのコツ,ピットフォールに関する解説を通し,効果的に臨床の現場で役立ててもらうことを目的としている.

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