○Yosuke Sato (Brain Function Analysis & Digital Medicine Research Institute, Showa University)
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Symposium
[S19] Turning Point in Epilepsy Treatment: Insights for Future Care
Fri. May 31, 2024 2:50 PM - 4:20 PM Room6 (Bldg.2 3F 234)
Organizer:Tohru Okanishi(Division of Child Neurology, Faculty of Medicine, Tottori University),Hideaki Shiraishi(Department of Pediatrics, Dokkyo Medical University)
てんかん学は小児神経学の中で古くから発展し、最も多くの知見が積み重ねられてきた領域である。その病態については、古くから大脳の「発射」という概念や発作のタイプごとに大脳皮質や中心脳の現象と考えられていた。
てんかん病態への理解は最初に電気生理学において目覚ましい発展がなされ、ミクロからマクロまでの電気生理学的な病態が脳波により解明された。現在は脳波データをコンピューター演算により数理的に解析すること、近年の機械学習の応用で、より客観的に脳活動を判断する試みがなされている。
もうひとつの病態解明は近年著しい発展がなされたのは遺伝学的アプローチである。SCN1A遺伝子の発見後、神経の活動・構造・発生に関わる非常に多岐に渡る遺伝子がてんかんの原因として解明され、一部ではあるが病態に基づいた治療方法も開発されてきている。
これらとは一線を画し、かつ重要なのは免疫学的要因のてんかんである。臨床的には他の要因と独立、あるいは併存して起きる病態で診断方法も特異的であり、病態発見が漏れやすい。臨床医の頭を悩ませる現象であるが、この領域も次第に検査・治療法が解明されてきた。
今回、電気生理学、遺伝学、免疫学的なてんかん学のアプローチについて、4人のエキスパートの先生をお呼びして、それぞれの領域におけるてんかん学の現在的立ち位置、今後への応用についてお話しいただく。
○Gaku Yamanaka1,2, Fuyuko Takata2 (1.Department of Pediatrics, Tokyo Medical University,Tokyo, Japan, 2.Department of Pharmaceutical Care and Health Sciences, Faculty of Pharmaceutical Sciences, Fukuoka University, Fukuoka, Japan.)
○Shinji Saitoh (Department of Pediatrics and Neonatology, Nagoya City University Graduate School of Medical Sciences, Nagoya, Japan)
○Masashi Nishiyama (Faculty of Engineering, Tottori University)