第66回日本小児神経学会学術集会

セッション情報

シンポジウム

[S7] シンポジウム7:神経生理から読み解く小児神経疾患

2024年5月30日(木) 14:50 〜 16:20 第3会場 (4号館 1F 白鳥ホール(南))

座長:石山 昭彦(東京都立神経病院神経小児科),福村 忍(札幌医科大学小児科)

小児神経疾患の診察では病歴聴取を行い、想定する病態を考えながら診察所見をとり、必要な検査を組み立て診断・治療がなされる。対象疾患としては遺伝子異常の疾患も多く、近年の遺伝子解析の技術革新により遺伝子検査にて診断可能な例が増えてはいる。しかし遺伝子で疾患関連遺伝子が見つかったとしても、その遺伝子変異が各症例で本当に関係しているかどうかは臨床的な評価が重要で、ときに神経生理学的な検査所見が決め手となることもあり得る。また後天性の自己免疫性・炎症性疾患の診断、学習や知的面での評価の補助的手段、さらに神経関連の手術・薬物治療前後の有効性評価の手段として電気的神経生理学的検査が行われ、診断や治療方針に直結する場面もあり、その重要性を再認識される先生方も多いのではないかと思われる。
脳波については、てんかんセッションの企画があるため、本シンポジウムでは小児神経疾患領域の「中枢神経疾患・遺伝性疾患」、「不随意運動症」、「発達障害」、「末梢神経・筋疾患」の分野において神経伝導検査、筋電図、誘発電位、事象関連電位等の基礎的知識、臨床での有用性、近年の最新知見等を含めてお話いただきたいと考えている。

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