The 15th Conference of the Japanese Society for Cognitive Psychology

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Oral presentation

Oral: Memory, Attention, Development, Education, and Learning

[O2] 口頭2 《記憶》

Sat. Jun 3, 2017 1:15 PM - 2:30 PM Oral 1 (Room 516)

座長:川口 潤(名古屋大学大学院情報学研究科)

2:00 PM - 2:15 PM

[O2-04] Differences of autobiographical memory systems cued by odor, between young adults and eldery

*Mitsuko Hayashi1, Tomomi Saka (1. Hokkaido University of Education)

Keywords:Proust phenomenon, Autobiographical memory, Reminiscence bump

日誌法により若年層の匂い記憶の特徴を明らかにした先行研究(山本,2008)を踏まえ、本研究では面接法を用いて、高齢者層との相違を明らかとすることを目指した。若年者34名(平均年齢20.26歳)と高齢者51名(平均年齢75.54歳)を対象としたところ、主に、以下のような相違が明らかとなった。1点目として、若年者のうち3名、高齢者では19名が匂いを手掛かりとしたエピソード記憶が報告されず、直接確率計算の結果、高齢者は若者ほど匂いを手がかりとしていないことが示された。次に、生まれた年齢を0、想起時の年齢を100として、自伝的記憶の生起時期を求めたところ、若年層では平均73.5の時点、高齢層では36.0の時点での生起が最も多く、χ二乗検定の結果、高齢者の方が相対的に人生において古いエピソードを思い出すことが示された。最後に、両層ともに“家族”に関するエピソードが多く報告されたことが共通していた。

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