[P1-13] Discrimination of /b-g/ and /r-l/ contrasts by Japanese infant
Keywords:consonant discrimination, habituation-dishabituation paradigm, Near Infrared Spectroscopy
言語発達過程に関して、発達早期の乳児は母語以外に含まれる母音や子音を弁別するのに対し、発達後期の乳児は弁別しなくなるというPerceptual Narrowing仮説が提案されている。本研究では子音の対立/l-r/および/b-g/を用いて、9.5か月の日本人乳児を対象とした馴化・脱馴化法による行動実験と、5.5か月の日本人乳児を対象としたNIRSによる脳活動計測を実施した。実験の結果、/b-g/の変化に対して、9.5か月児の注視時間が増加し、また、5.5か月児の左下前頭回近辺の活動が上昇した。一方、/l-r/の変化に対してはいずれの実験についても有意な効果は認めず、日本人乳児が/l-r/の対立を弁別していることを示唆する結果は得られなかった。慎重な解釈が必要ではあるが、乳児の言語発達過程にはPerceptual Narrowing仮説だけでは説明できない部分があるのかもしれない。
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