[S1] 司法における確証バイアス: 認知心理学から見た問題と対応策
一般に人がある仮説を検証しようとする際に反証事例ではなく正事例を求めてしまう傾向があることが知られており,確証バイアス,あるいはポジティブテストバイアスと呼ばれている.司法における判断においてもこのような傾向は強固に見られ,特に「被疑者,被告が罪を犯した」という仮説に関して確証バイアスがはたらいた場合,冤罪につながる可能性が非常に高い.本企画では現実の司法における判断においてどのような問題が生じているのか,この問題が認知心理学とどのように関わるのか,認知心理学からどのような対応策が提案できるのか,などについて問題を共有し,どのような考え方,研究が必要であり可能であるのかについて議論することを目指す.
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