ご挨拶
新しい年を迎えましたが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか?
さて、日本認知心理学会第17回大会は京都女子大学でお世話をさせていただくことになりました。開催時期は5月25~26日です。例年であればまだ梅雨には入りませんので、比較的過ごしやすいのではないかと存じます。会場は当初、本学キャンパスで開催する予定でしたが、校舎建て替え工事のため騒音が危惧されますので、キャンパスを離れ、京都駅から南にあります九条通り近くの京都テルサという京都府の施設をお借りして開催することにいたしました。地下鉄烏丸線九条駅からほど近く、京都市中心部や京都駅からもアクセスが比較的便利な場所です。
一昨年から、国資格「公認心理師」対応のために全国の大学で動きが慌ただしくなってきました。幸いにも「公認心理師」カリキュラムには「知覚・認知心理学」として認知心理学の科目が設定されました。また、「公認心理師」資格取得後の活躍の舞台としての医療現場において、精神疾患の診断、認知症・軽度認知障害の診断、学校現場での発達障害への対処をめぐって、認知心理学の重要性はますます大きくなってきています。そのためにも、学部教育においてしっかりとした認知心理学の基礎的素養に基づく問題発見・解決能力を養うことが重要です。我々認知心理学を探求する者は確かな発見を行い、批判に耐えうる知見を蓄積するだけでなく、それが社会の現場で人間の理解にどのような意味を持つのか、医療、福祉、教育の様々な現場で役に立つ知見なのかということを考える必要性も今まで以上に増してきていると考えます。
第17回大会が今後の認知心理学のさらなる発展のきっかけになることを念じつつ、皆様の多くのご参加をお待ち致しております。
2019年1月吉日
日本認知心理学会第17回大会 大会準備委員会
委員長 箱田裕司 (京都女子大学)