日本認知心理学会第17回大会

講演情報

口頭発表

[O4] 口頭発表4:記憶

2019年5月25日(土) 15:30 〜 17:00 視聴覚研修室 (東館2階)

座長:楠見 孝(京都大学教育学研究科)、上田 祥行(京都大学)

16:15 〜 16:30

[O4-04] 規則性の学習メカニズムにおける領域一般性の検討

*上田 祥行1、黃 從仁2、申 子欣2、坂田 千文1、葉 素玲2、齊藤 智1 (1. 京都大学、2. 国立台湾大学)

キーワード:ヘッブ反復学習、統計学習、継時処理

同じ情報に繰り返し接することによって、そこにある規則性が獲得され、効率的な情報処理が可能となる。こうした学習は、言語の直後系列再生課題においてはHebb反復効果によって確認されており、そこでは、どのような項目がともに出現するかという規則性と、どの位置にどのアイテムが出現するかという規則性の少なくとも2つが同時に学習されていることが知られている。Hebb反復効果自体は、視覚領域と聴覚・言語領域の両方で見られるが、そこに領域一般的な1つのメカニズムが存在しているのか、あるいは似たアルゴリズムを持つ複数のメカニズムが共存しているのかについては明らかではない。本研究の結果、視覚領域と聴覚・言語領域では2つの規則性に異なる重み付けをしていること、また、反復学習効果が生じるためには、項目は継時処理されなければならないことが示された。これらは規則性の学習メカニズムにおける重要な要素であることが示唆される。

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