日本認知心理学会第17回大会

講演情報

ポスター発表

[P3] ポスター発表3:感情・動機づけ・社会的認知・言語・思考

2019年5月26日(日) 10:00 〜 12:00 セミナー室 (東館2階)

[P3-07] 継続動作における行為主体感の予期的・遡及的変調

*大石 博之1、田中 観自1、渡邊 克巳1 (1. 早稲田大学)

キーワード:行為主体感、予期的変調、遡及的変調

本研究では, 課題遂行している試行で生じる行為主体感が,直前の試行結果に影響を受けるのかどうか検討した。実験参加者は, 白球制御課題と呼ばれる,PC上に呈示される白球をキー押しによって制御し,任意のタイミングで成功または失敗が判定されるターゲットまで運ぶ課題を行った。その後,実験参加者はフィードバック(FB)を受け取る前または後に, どのくらい白球を制御できたように感じたか回答した。結果として, 現在の試行のFBを得る前に行為主体感を回答する条件では,直前の試行が成功のときは失敗の時に比べ, 現試行中の行為主体感が高いことが分かった(予期的変調)。しかし現在の試行のFBを得た後に行為主体感を回答する条件では,予期的変調が見られなかった。これは, 直前の試行により予期的な影響を受けた行為主体感が, 現在の試行のFBによって遡及的に書き換えられたことを示唆している。

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