第43回日本認知症学会学術集会

セッション情報

イブニングセミナー

[ES2] イブニングセミナー2

疾患修飾薬時代の認知症診断・治療・ケア

2024年11月21日(木) 17:40 〜 18:30 第4会場 (1F コンベンションホール(B))

座長:島田 斉(新潟大学脳研究所統合脳機能研究センター臨床機能脳神経学分野)

共催:株式会社島津製作所

2023年12月、日本においてもアルツハイマー病に対する抗Aβ抗体薬治療が開始となった。1999年のアルツハイマーワクチン治療の可能性の報告、2004年のアミロイドPETによる脳内アミロイドβ沈着の可視化等の報告を経て、研究者や企業の長年の努力が積み重なった結果、アルツハイマー病の根本原因への治療的介入が行われる時代となってきた。しかし、根本原因へのアプローチとなることで、診断と治療に際しては、アミロイドPET等によるバイオマーカーを駆使し、背景病理の混合や病的意義の少ないと予想される変化等も理解したうえでの対応が必要となる。また、抗Aβ抗体薬の対象にならなかった場合のケア的な対応も考えておくことが重要である。