第43回日本認知症学会学術集会

セッション情報

ランチョンセミナー

[LS10] ランチョンセミナー10

「高齢者不眠症の背景因子を紐解く~認知症への移行を見据えた治療戦略~」

2024年11月22日(金) 12:00 〜 12:50 第4会場 (1F コンベンションホール(B))

座長:小原 知之(九州大学病院精神科神経科)

共催:第一三共株式会社

 近年の急速な高齢化に伴い、認知症をはじめとした高齢者のうつや不眠に対する適切な対応が期待されている。不眠については、うつ病や認知症患者に高率に合併しやすく、高齢者の認知機能や身体機能に影響の少ない薬剤選択が求められている。最近では、脳内グリアリンパ系の破綻やレム睡眠のメカニズムなど、睡眠と関連した脳内病理を促進させる因子に注目が集まり、認知症予防の糸口になる可能性が示唆されている。認知症に限らず、高齢者の精神症状を有する患者を適切に支援していく上では、専門職で構成された多職種チームの介入が欠かせない。今後は、チーム活動の枠を越えた、地域連携・医療連携の構築をより一層推進していくべきである。