○新堂 晃大 (三重大学大学院医学系研究科神経病態内科学)
セッション情報
ランチョンセミナー
[LS13] ランチョンセミナー13
アミロイド関連画像異常(ARIA)と脳アミロイド血管症
2024年11月23日(土) 12:00 〜 12:50 第1会場 (1F 多目的展示ホール(A))
座長:川勝 忍(福島県立医科大学会津医療センター精神医学講座)
共催:エーザイ株式会社メディカル本部/バイオジェン・ジャパン株式会社メディカル本部
アルツハイマー病に対し抗Aβ抗体療法が臨床現場に登場し、認知症診療に新たな展開を迎えている。アミロイド関連画像異常(ARIA)は抗Aβ抗体療法における重要な副作用であり、脳実質の血管性浮腫や脳溝への血清蛋白成分の漏出により主にMRI FLAIR画像において高信号病変を呈するARIA-Eと、微小出血と脳表ヘモジデリン沈着によりT2*強調画像やSWIにより低信号の病変を呈するARIA-Hに分類される。ARIA-E、ARIA-Hの画像所見はそれぞれ脳アミロイド血管症関連炎症や脳アミロイド血管症に伴う出血性病変と共通性が報告されておりARIA発症には炎症、補体の関連や血管透過性の亢進などの機序が挙げられる。脳アミロイド血管症の病態からARIAについて検討したい。