○水上 勝義 (筑波大学人間総合科学学術院)
セッション情報
ランチョンセミナー
[LS6] ランチョンセミナー6
「フレイルな認知症高齢者に対する漢方治療の可能性」
2024年11月21日(木) 12:00 〜 12:50 第6会場 (4F プレゼンテーションルーム)
座長:梅垣 宏行(名古屋大学大学院医学系研究科地域在宅医療学・老年科学)
共催:株式会社ツムラ
フレイルは加齢に伴う様々な機能変化や生理的な予備能力の低下によって健康障害を招きやすい状態とされるが、認知症の進行とともにフレイルの出現率も高まることが報告されている。高齢者全般に抗精神病薬、抗うつ薬、ベンゾジアゼピン系睡眠薬などは、「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン」(日本老年医学会)では、「とくに慎重に投与すべき薬物」に挙げられているが、フレイルのみられる認知症高齢者ではとくに薬物有害事象に注意が必要である。そこで安全性に配慮した代替治療薬として漢方薬の可能性を検討したい。本セミナーでは、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏、人参養栄湯をはじめ、フレイルな認知症高齢者の精神・行動症状に対する効果が報告されている漢方薬について紹介する。