○猪原 匡史 (国立循環器病研究センター病院脳神経内科)
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モーニングセミナー
[MS1] モーニングセミナー
脳内のアミロイドβプラークを神経変性・血管障害双方の視点から考える
Sat. Nov 23, 2024 8:00 AM - 8:50 AM 第3会場 (1F コンベンションホール(A))
座長:小野 賢二郎(金沢大学医薬保健研究域医学系脳神経内科学)
共催:日本イーライリリー株式会社
脳は恒常性維持のため、アミロイドβタンパク(Aβ)などの排泄経路として、血管周囲排泄経路(IPAD)やグリンパティック系排出路(グリアリンパ系)などを有している。IPADは、動脈拍動が駆動力となり,神経や血管のAβなどの老廃物の血管を介した排泄システムであり、血管の動脈硬化やアミロイドβプラークの沈着により病態は悪化する。グリアリンパ系排泄機能低下については、加齢や生活習慣病との関連も示唆されている。本セミナーでは、脳内に蓄積するアミロイドβプラークについて、神経変性と血管障害双方ならびに炎症の視点から高血圧、生活習慣病さらには老化を含めて考察し、そのマネジメントについてまとめる。