第43回日本認知症学会学術集会

セッション情報

シンポジウム

[SY19] シンポジウム19「FTLD―右側頭葉優位萎縮例の位置付けをめぐって」

2024年11月22日(金) 13:00 〜 14:40 第3会場 (1F コンベンションホール(A))

座長:池田 学(大阪大学大学院医学系研究科精神医学教室),川勝 忍(福島県立医科大学会津医療センター精神医学講座)

前頭側頭葉変性症(FTLD)の臨床サブタイプは、行動異常型前頭側頭型認知症(bvFTD)、意味性認知症(SD)、非流暢性進行性失語に分類され、長年にわたって一定のコンセンサスを得てきた。しかし、右優位型SDではbvFTDで見られるような行動異常が早期から出現すると指摘されてきた。また、近年、左優位型SDとは異なり神経病理学的な多様性も明らかとなり、欧米を中心に右側頭葉優位型前頭側頭型認知症(rtvFTD)やsemantic behavioral variant FTD(sbvFTD)の概念が提唱された。本シンポジウムでは、右側頭葉萎縮例の位置付けを多角的に論じてみたい。