第43回日本認知症学会学術集会

セッション情報

シンポジウム

[SY35] シンポジウム35「慢性外傷性脳症(chronic traumatic encephalopathy):最新の知見と我が国の課題」

2024年11月23日(土) 13:00 〜 14:40 第4会場 (1F コンベンションホール(B))

座長:高畑 圭輔(国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構),髙尾 昌樹(国立精神・神経医療研究センター病院臨床検査部・総合内科)

慢性外傷性脳症(chronic traumatic encephalopathy: CTE)は、中枢神経損傷によって引き起こされる代表的な続発性タウオパチーである。近年、中枢神経感染症、自己免疫脳炎、てんかん、化学物質中毒症などが続発性タウオパチーを引き起こすことが報告されている。さらに、一部の中枢神経疾患ではCTEと同一のタウ線維が蓄積することが明らかにされるなど、CTE概念の拡張が示唆されている。本シンポジウムでは、イメージングバイマーカー開発、臨床研究、神経病理、モデル動物の各分野から1名ずつ研究者が発表を行い、CTEの研究動向について紹介する。また、我が国におけるCTE研究の課題についても議論を行う。

高畑 圭輔1,2, 黒瀬 心1,2, 宮田 真里1, 佐原 成彦1, 樋口 真人1 (1.国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 2.慶應義塾大学医学部精神神経科)