応用生態工学会第24回札幌大会

公開シンポジウム

<このシンポジウムは,公益財団法人 河川財団の河川基金の助成を受けています.>  以下のようにオンラインで公開シンポジウムを開催します.定員に達したため申し込みを締め切りました.


             
         公開シンポジウム日本語版チラシ  


【テーマ】

自然の「恵み」と「災い」という矛盾の解決 

気候変動下におけるグリーンインフラの役割

 
【開催趣旨】
 環境変動は自然生態系とその恵みを駆動する重要な要素である一方,極端な変動は人間生活にとって災害という形で負の影響を与える.気候変動が顕在化する今,後者に対してどのように適応するかは喫緊の社会的な課題である.生態系の持つ機能を活用することを目指す”グリーンインフラ”は1つの解決策として注目され,概念的な枠組みの進展とともにその具体例が徐々に各地で蓄積されつつあるが一般社会への十分な情報発信は不足している.また,流域治水の思想や方針とグリーンインフラ,生態系・生物多様性の保全が両立するためにキーとなる観点の十分な整理も必要である.
 本シンポジウムでは,気候変動下の治水・利水,土地管理方策,生態系保全に精通する専門家を国内外から招聘し,関連する事例,思想,そして技術を共有する.そして,各発表内容に基づき,パネルディスカッションを通じてテーマへの解決策を探り,我が国の土地利用や河川特性に合致した未来像の具現化を推進したい.

【プログラム】

日時:2021年9月21日13:00~17:30
会場:札幌市民交流プラザ クリエイティブスタジオ/オンライン開催:zoomウェビナー(*オンライン参加申込者へは別途通知します)

① 趣旨説明 
根岸 淳二郎(北海道大学大学院 環境科学院 准教授) 
② オランダにおける気候変動を考慮した水災害対策とグリーンインフラ 
Durk Riedstra (オランダ公共事業局 氾濫リスク管理分野 シニアアドバイザー)
Carina Verbeek (オランダ公共事業局 氾濫リスク管理分野 シニアアドバイザー) 
③ 気候変動下における物理・統計的手法による確率雨量と洪水氾濫リスクの評価
山田 朋人 (北海道大学大学院 工学研究院 准教授)
④ 気候変動下での我が国の水災害対策にとってグリーンインフラは効く薬か,苦い薬か,プラセボか?     
藤田 光一 (公益財団法人 河川財団 河川総合研究所 所長)
⑤ グリーンインフラの価値を高める生態系管理 
西廣 淳 (国立環境研究所 気候変動適応センター 室長 )
⑥ グリーンインフラの価値を高める空間計画  
石山 信雄 (独立行政法人 北海道立総合研究機構 森林研究本部 研究主任)
⑦ パネルディスカッション
パネリスト:上記講演者4名
コーディネーター:中村 太士 (北海道大学大学院 農学研究院 教授)
 
【参加費】無料
【定 員】オンライン参加:500名
【後援(予定)】北海道開発局,北海道,札幌市