日本教育心理学会第62回総会

講演情報

ポスター発表(発達)

[P] ポスター発表(発達): P001-P054

2020年9月19日~21日

[P028] 若手保育者の成長過程および職業継続要因に関する基礎的研究

就職5年目の追跡面接調査から

高澤 健司 (福山市立大学)

キーワード:保育者、職業継続、半構造化面接

就職5年目の保育者を対象にインタビュー調査を行い,保育者としての成長の認識と,離職を考えたことがあるか,あるとすればそれをどのように克服し,その要因にはどのようなものがあるかについて検討することを目的とした。調査協力者は四年制大学を卒業した中国地方の若手保育者2名(女性2名,就職2年目)で,実施時期と場所は2019年12月および2020年1月,調査者所属大学の教室であった。調査内容は,現在の仕事内容や職場における研修,保育の仕事に関する成長と大学での学びとの結びつき,ワークライフバランス,保育の仕事におけるやりがい,保育の面白さについて気づいた点などについて半構造化面接で行った。その結果,就職5年目においては,仕事に対する自信がついてきており,自分の仕事に対する見通しが出てくる一方で,ひとりでストレスを抱え込まない環境が職務継続に対して重要であることが示唆された。