[P042] 第2反抗期がなかった者の背景と反抗のとらえ方
Keywords:第2反抗期、親、家族のバランス
第2反抗期がなかった人の背景と反抗のとらえ方を検討した。まず背景について検討した結果，“反抗をしなかった者”と“反抗を必要としなかった者”がおり，前者は親きょうだいを含めた家族内でのバランスを考えて反抗的な行動を制御する様子が見られた。後者は親の理解があり反抗の必要がなかった様子が見られた。また，性格や対処スキルの適切さで回避していることもわかった。それらに性差はみられなかった。次に，反抗期のなかった者は反抗期の必要性についてどのようにとらえているのかについて検討した。すると，自らは反抗期を経験していないにもかかわらず，反抗期は自己の確立や自立に寄与すると考え，ある程度必要であると考えている人が多いことがわかった。第2反抗期のなさと自らの自己の確立や自立をどのように考えているのかについては今後検討する必要がある。