[P047] 子どもの尊敬と憧れを社会化する親の実践
偏相関ネットワークによる探索的検討
Keywords:尊敬、憧れ、社会化
本研究では，感情の社会化に関わる先行研究を踏まえ，親の尊敬と憧れの感情の社会化の実践がいかなる構造をなし，子どもの尊敬と憧れの発達といかに関わりうるのかをネットワーク分析により探索的に検討した。小学生から高校生までの子どもを1人以上持つ，夫婦ペアでない母親または父親500名を対象にインターネット調査を実施した。回答者は尊敬条件か憧れ条件のどちらか一方のみについて，（a-1）親の感情知覚，（a-2）子どもの感情に対する親の反応，（b）感情についての親子の話し合い，（c）親自身の感情表出，（d）子どもが過ごす状況・場面の親の選択，（e）親の理想の伝達，（f）親の感情の被教育経験に関してその頻度を回答した。偏相関ネットワークにより分析した結果，尊敬条件と憧れ条件でネットワーク構造がほぼ共通していた一方で，条件間でネットワークの構造や強度が一部異なることも示唆された。