日本教育心理学会第62回総会

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ポスター発表(発達)

[P] ポスター発表(発達): P001-P054

2020年9月19日~21日

[P051] 大学進学における進路選択プロセスに関する研究

日本高校生の情報収集活動を中心に

林 如玉, 倉元 直樹 (東北大学)

Keywords:大学進学、情報収集、学年差

日本の大学入試制度の複雑化が進んでいるため,大学情報の重要性が高まってきている。現在の日本の大学にとっては「入試広報活動は欠かせないものとなっている」(倉元·泉,2014)。大学の広報力を向上させるために,高校生がどうやって大学の広報を利用しているのかという視点が重要である。本研究では,対面型情報探索活動と発信型情報探索活動を中心に高校生の情報収集活動の特徴に焦点を当てて分析を試みる。結果,学年が上がるにつれて,対面型の広報活動へ参加の頻度は徐々に減っていく。学年が上がると,勉強が中心で,対面型の広報活動に参加する暇がないことが背景要因になる可能性がある。発信型の広報活動について,高い頻度で利用する1年生の数は少なかった。2,3年生になると,各メディアを高い頻度で利用する割合は増加傾向にあると考えられる。この結果から,1年生の進学意識はまだ希薄であることが推測できる。