日本教育心理学会第62回総会

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ポスター発表(教授・学習・認知)

[P] ポスター発表(教授・学習・認知): P055-P188

2020年9月19日~21日

[P081] 黙読の仕方の個人差と読解スピードとの関係

王 童瑶1, 藤木 大介2 (1.広島大学大学院, 2.広島大学)

Keywords:黙読の個人差、読解スピード

成人の読解活動では,概ね音読に比べ黙読が有利であるとされる。しかし,すべての黙読が均質とは限らない。黙読の中でも心の中で声にする場合とそうでない場合等の違いがある。この違いにより,読解の速度等,パフォーマンスに差が出る可能性がある。そこで本研究では,黙読の仕方の個人差と読解の速度との関係を明らかにする。そのため,研究1では,黙読の時の心の声に関する実態を検討するため,大学生を対象に質問紙調査を行った。研究2では,黙読の仕方と読解スピードとの関係について検討した。その結果,声の聞こえる頻度が高いほど,声の鮮明度も有意に高いことがわかった。また,聞こえた声の違いと読解スピードは有意な差は認められなかった。