日本教育心理学会第62回総会

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ポスター発表(教授・学習・認知)

[P] ポスター発表(教授・学習・認知): P055-P188

2020年9月19日~21日

[P089] 対話をうながす学習環境デザイン(1)

生徒・教師の座席配置の認識に関する一考察

小黒 竜太1, 有元 典文2 (1.横浜国立大学大学院, 2.横浜国立大学)

Keywords:教室環境、座席配置、授業場面

本研究では,教室の空間的なデザインが学習にどう影響するか,現場に還元可能な基礎的知見を得ることを目的とした。そのために,中学生と教員に対し,授業場面に応じた座席配置に関して,自由記述を含んだ質問紙調査を行った。まず,「授業中に教員が生徒に話をする場面」,「生徒個人で学習をする場面」,「生徒が仲間と話し合いをする場面」の3つの授業場面を設定した。また,座席配置として,1:机が隣接する2列ごとの配置,2:個々の机が離れている配置,3:4つごとに机が隣接している配置,4:コの字型の配置を設定した。そして,各授業場面における各座席配置のふさわしさについて5件法で回答を求めた。また,総合的に考えて授業で一番ふさわしいと思う座席配置の番号についても回答と理由の記述を求めた。回答結果の記述統計量の算出と,自由記述のKJ法による分類をおこなった。本研究により,生徒と教員の座席配置と学習形態の関連への認識における基礎的知見を得ることができた。