日本教育心理学会第62回総会

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ポスター発表(教授・学習・認知)

[P] ポスター発表(教授・学習・認知): P055-P188

2020年9月19日~21日

[P098] 児童によるFM活動を通した学習計画の立案が学習動機づけに及ぼす影響(1)

川中 紫音1, 中村 美祐希1, 佐久間 賢志2, 吉井 毅3, 高本 真寛4 (1.横浜国立大学大学院, 2.朝日塾小学校, 3.江戸川学園取手小学校, 4.横浜国立大学)

Keywords:フューチャーマッピング、学習動機づけ、セルフ・コントロール

本研究は,児童にフューチャーマッピング活動(以下,FM活動とする)を実施することで,学習動機づけやセルフ・コントロールが高まるかについて検討した。その結果,活動の実施による統計的な効果は認められなかった。しかし,児童がFM活動によって作成した FM を達成できるようにサポートすることで実践効果を高める可能性が考えられた。また,児童の動機づけスタイルごとにFM活動の実践効果を検討した。その結果,内発的動機づけの高い児童は,FM活動を行うことで自身のセルフ・コントロールを高める可能性があることが示唆された。一方で,外発的動機づけによって学習を行っている児童は,FM 活動の中で,ネガティブな観点の記述を行うことで外発的動機づけを弱め,学習それ自体の楽しさに気づく契機となりうることが示唆された。