日本教育心理学会第62回総会

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ポスター発表(教授・学習・認知)

[P] ポスター発表(教授・学習・認知): P055-P188

2020年9月19日~21日

[P104] 日本の心理学・教育学における創造性研究の計量書誌学的分析

1975年から2019年までの書誌情報をもとに

楠見 友輔 (立教大学・日本学術振興会)

Keywords:創造性、計量書誌学的分析、心理学・教育学

1975年から2019年までの日本の心理学・教育学における創造性研究の動向を計量書誌学的分析によって検討した。J-STAGEに登録された心理学・教育学分野における創造をテーマとする査読付き論文の,タイトル,著者,出版年,雑誌名,被引用文献データを抽出した。第一に,1975年から2019年に出版された創造性に関する論文数と被引用文献数の推移を図示し,第二に,論文数または被引用文献数の多い主要誌における被引用数(自雑誌:他雑誌),自己引用数を分析した。対象となった雑誌44種における216件の論文のうち,57件に被引用文献データが存在した。論文数は1990年代末から5件を超えることが多くなり,被引用文献数は2000年代以降に増加がみられた。主要誌における被引用文献データを分析すると,自己引用や自雑誌における引用が多かった。これらの結果から,日本における創造性研究の発展は研究フレームを形成する初期段階にあることが示唆された。