日本教育心理学会第62回総会

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ポスター発表(教授・学習・認知)

[P] ポスター発表(教授・学習・認知): P055-P188

2020年9月19日~21日

[P106] 児童の小説と漫画における脳血流測定の試み

右脳と左脳の比較

倉持 こころ1, 鈴木 由美2 (1.成田国際福祉専門学校, 2.聖徳大学)

Keywords:小説、漫画、児童

本研究は,児童の読書(小説・漫画)において右脳と左脳の脳血流のヘモグロビン量を測定し,違いを明らかにすることである。先行研究によると,質問紙調査を行い小説と漫画を比較(大久保・和田・窪・堀田,2020)や表現方法の比較(井澤,2017)がされている。小説と漫画の脳血流の測定は行われていない。そこで,小説と漫画を読むことによる右脳と左脳のヘモグロビン量の違いを明らかにする。目的の1つ目は,小説を黙読する際の右脳と左脳のヘモグロビン量の違いを明らかにする。2つ目は,漫画を黙読する際の右脳と左脳のヘモグロビン量を明らかにする。実験対象は,小学校1年(1名)・2年(3名)・3年(6名)・4年(2名)・6年(1名)の児童13名を被験者として実施した。本研究の結果から,第1の目的は,右脳6名で左脳が7名でヘモグロビン量が高い結果となった。左脳は,言語を司る脳である為,ヘモグロビン量が右脳と比べ高い事が確認された。第2の目的は,右脳8名で左脳が5名のヘモグロビン量が高い結果となった。右脳のヘモグロビン量が高い児童は,中学年及び高学年におり,低学年には見られなかった。