日本教育心理学会第62回総会

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ポスター発表(教授・学習・認知)

[P] ポスター発表(教授・学習・認知): P055-P188

2020年9月19日~21日

[P108] 動画作成学習を用いた性教育指導に関する講義の学習効果

性教育に対する恥ずかしさと自信の程度に着目して

郡司 菜津美 (国士舘大学)

Keywords:性教育指導、教員養成、動画作成学習(PBL)

性教育指導に関する研究的知見を得るため,動画作成学習を用いた性教育指導に関する講義の学習効果を性教育指導に対する①自信と②恥ずかしさの観点から明らかにすることを目的とした。関東圏内私立大学教職必修科目「教職論」(受講者70名;A組37名,B組33名)の講義を対象とした。講義の前後に質問紙調査を行い,①性教育実施に対する自信の程度とその理由,②性教育実施についての恥ずかしさの程度とその理由,③(講義後のみ)講義の感想(自由記述)の3点を尋ねた。動画作成学習時の学生の様子は,授業者の授業メモを用いて分析した。結論として,動画作成学習という学習形態(PBL)によって小集団活動が賦活されたが,小集団活動の活発さと講義後の自信の程度に連関がみられ,不活発なクラスは教師の介入では改善しなかった。小集団活動は偶然の影響する共同作業であり,初期状態の活発さの影響が少なくないことが予想され,事前のグルーピングの工夫も含めたPBLの有効化の仕掛けが重要であることが示唆された。