日本教育心理学会第62回総会

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ポスター発表(教授・学習・認知)

[P] ポスター発表(教授・学習・認知): P055-P188

2020年9月19日~21日

[P111] 児童の積極的授業参加に関する研究(33)

社会的望ましさ,規範意識と動機づけの影響

小平 英志1, 安藤 史高2, 布施 光代3 (1.日本福祉大学, 2.岐阜聖徳学園大学, 3.明星大学)

Keywords:積極的授業参加行動、社会的望ましさ、動機づけ

本研究では,児童の積極的授業参加行動と社会的望ましさ,規範意識(社会的責任目標)の関連を検討した。また,これらの変数を統制した際の教科への動機づけの効果についても検討を行った。小学校3年生から6年生の計289名に対して,積極的授業参加行動尺度,児童用社会的望ましさ尺度,社会的責任目標尺度,教科への動機づけ尺度への回答を求めた。全体,中学年(3,4年生)のみ,高学年(5,6年生)のみのそれぞれで相関係数を算出したところ,一部を除き,積極的授業参加行動と社会的望ましさ,社会的責任目標との間で有意な正の相関係数が確認された。積極的授業参加行動を従属変数とする階層的重回帰分析からは,特に中学年において,社会的望ましさや,社会的責任目標の影響を統制しても,注視・傾聴と挙手・発言に対する教科への動機づけの影響が確認された。対して高学年では,教科への動機づけを投入した際のR2乗の有意な増加は確認できなかった。