[P115] 大学での共修授業におけるメタ認知と批判的思考の養成
Keywords:メタ認知、批判的思考、共修授業
本発表は,メタ認知と批判的思考の養成を目的とした大学における共修授業の実践について,学習内容と受講者からのフィードバックにより検討することを目的とする。本発表での「共修授業」は日本人学生と日本語が中級レベル以上の留学生がともに日本語で学ぶ授業を指す。授業で取り上げたトピックは,「メタ認知」「読み手/聴き手を考えて話す」「スキーマ」「ジンクス」「フェイクニュース」「認知バイアス」などである。活動は日本人学生/留学生混成の3〜4人のグループによるグループディスカッションを中心とし,各トピックごとに,導入的な講義・活動,グループ内の意見交換,全体でのシェア,補足的な講義,課題作成という流れで行った。共修授業では受講者の文化的背景の差異が可視化されているため,思考や言語に対するメタ認知が行われやすい。日本人学生同士であっても参加者の差異の可視化により同様の実践は適用可能と考えられる。