[P121] 教員養成課程学生における教員志望度の縦断的変化
教員志望度の変化はなぜ生じるのか?
キーワード:教員志望度、教師効力感、教員資質能力自己評価
本研究は,教員養成課程大学に在籍する学生を対象に,1年次4月から4年次4月までの計4時点において教員志望度の強さ及び教師効力感,教員資質能力自己評価尺度,教員志望動機を評定させ,教員志望度の縦断的変化の要因とさらにその要因の変化の要因を明らかにすることを目的とした。主な結果は,1.教員志望度は全体の傾向としては学年が上がるごとに減少していくが,変化の仕方は「志望度激減」群,「志望度減少」群,「志望度高維持」群,「志望度上昇」群の4つのクラスタに分かれること,2.「志望度激減」群においては教師効力感の因子である「学級管理」が影響を与えること,3.「学級管理」因子は教員資質能力自己評価尺度の因子である「集団討論能力」の影響を受けることなどが明らかになった。