[P126] 学部生対象の職業倫理教育の実践的検討(2)
対人援助職をめざす授業
キーワード:大学生、対人援助職、職業倫理
本研究の目的は,対人援助職の倫理綱領について学修する前後で,職業倫理に関する3つの側面,「職業的規範」「内面化した態度」「行動実践」に変化が見られるかを検討することである。初年次教育の演習授業を受講した新入生65名を対象とした。秋学期の15回の授業内に5回連続で実施された「対人援助職に求められる倫理的姿勢の理解」をテーマとした演習授業の初回と5回終了時に2度調査を行った。5回の授業による学修の効果が示され,対人援助職の倫理綱領を考え,情報を共有し,倫理的姿勢を学ぶことによって,職業倫理に対する態度や行動等は向上することが示唆された。倫理綱領について考え,倫理的姿勢を学ぶことによっても職業倫理に対する態度や行動等が向上したことから,上級学年に進み,実習等の実践授業を含む専門的な学修が増えることによって,職業倫理に対する態度や行動等がさらに向上することを予想させる結果が得られた。