日本教育心理学会第62回総会

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ポスター発表(教授・学習・認知)

[P] ポスター発表(教授・学習・認知): P055-P188

2020年9月19日~21日

[P138] 女子大学の教員養成におけるSDGsに対する認識と講義による変容

田爪 宏二1, 高垣 マユミ2 (1.京都教育大学, 2.津田塾大学)

Keywords:持続可能な開発目標(SDGs)、教員養成

科学・環境領域以外の学科の女子大学の教員養成においてSDGsの講義を行い,講義の前後で,SDGsに関する認識がいかに変容するかを検討した。質問紙において,SDGsの17の目標について説明した。その上で各目標について(1)どの程度興味があるか(関心度),(2)どの程度知っているか(認知度),(3)日本ではどの程度取組みがなされていると思うか(取組みのイメージ)について,それぞれ5件法で質問し,得点化した。分析の結果,SDGsに対するイメージは,教育やその対象である子どもに関する問題,身近な生活に関する問題,さらに自然や地球といった問題によって区分されていた。また,「平等・公正」についての関心度及び認知度が高く,「福祉・教育」についての取組みのイメージが強い。さらに,講義においては「SDGsの全般的な内容と日本企業の先進的な取り組み」を説明したが,講義後は,SDGsに対するイメージは向上し,ジェンダー平等や世界の貧困などに関心の高い女子大生が,視野を広げ,「自然環境」に関する認知度が大きく上昇したことが明らかにされた。