日本教育心理学会第62回総会

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ポスター発表(教授・学習・認知)

[P] ポスター発表(教授・学習・認知): P055-P188

2020年9月19日~21日

[P139] 薬学生の学習習得度と自己評価式モラルシンキング尺度の関係

多根井 重晴1, 岡村 季光2, 豊田 弘司3 (1.日本薬科大学, 2.奈良学園大学, 3.追手門学院大学)

Keywords:薬学生、学習習得度、自己評価式モラルシンキング尺度

薬学教育では,臨床現場で求められる医療の質を担保するため,6年制課程を修了した者を対象とした新薬剤師国家試験制度の導入にともない,薬剤師国家試験の出題範囲を7領域9科目(物理・化学・生物,衛生,薬理等)の専門分野とし,合計345問が出題されることとなった。それ故,薬学部生には膨大な専門知識及び技能の習得が必須とされ,効率的な学習が求められるようになった。一方,池田ら(2018)は,第60回総会で自己評価式モラルシンキング尺度の開発を報告しているが,文部科学省中央教育審議会は2011年に提出した答申のなかで,キャリア教育を「一人一人の社会的・職業的自立に向け,必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して,キャリア発達を促す教育」と定義している。以上のことを踏まえ,薬学生の学習習得度と自己評価式モラルシンキング尺度の関係を検討した結果,キャリア尺度得点と演習試験との間に正の相関を認めた。