日本教育心理学会第62回総会

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ポスター発表(教授・学習・認知)

[P] ポスター発表(教授・学習・認知): P055-P188

2020年9月19日~21日

[P140] 口頭説明受け手意識尺度の構成概念の検討と妥当性の検証

説明文章研究から得られた知見に基づく心理尺度の検討

辻 義人 (公立はこだて未来大学)

Keywords:説明活動、口頭説明、確認的因子分析

これまで,わかりやすい説明活動は,主に説明文章分野で行われてきた。例えば,辻(2018)は,説明文章の読み手に関する意識について「改訂版読み手意識尺度(Audience Awareness尺度:AA尺度)の検討と提案を行っている。その一方,口頭説明のわかりやすさに関する知見は十分に蓄積されてこなかった。本研究では,説明文章研究から得られた知見に基づき,口頭説明のわかりやすさに関する能力に関する尺度研究を行った。その結果より,口頭説明のわかりやすさの構成概念として「わかりやすさ志向」因子と「説明調整」因子の2因子が抽出された。このことから,本尺度について「口頭説明受け手意識尺度」と命名した。しかしながら,本尺度について十分な妥当性の検証がなされておらず,今後,より詳細な検討が必要である。