日本教育心理学会第62回総会

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ポスター発表(教授・学習・認知)

[P] ポスター発表(教授・学習・認知): P055-P188

2020年9月19日~21日

[P145] 道徳科の授業における対話活動に対する補助教材の提案

中田 順子1, 梶井 芳明2 (1.東京女学館小学校, 2.東京学芸大学)

Keywords:対話活動、聞くこと、補助教材

小学校では2018年度より道徳を教科化し,「考え議論する道徳」を軸とした授業を実施している。道徳の教科化に伴い,検定教科書の使用が義務となったが,文部科学省は,教科書に合わせた補助的な教材を組み合わせることが有効であるとしている。そこで,対話活動における不安や困難を改善したり,対話活動において重要である聞くことを支援したりする補助教材を提案し作成した。研究の結果,授業観察や教師への質問から,一部の児童において,対話のテーマを捉えることや対話活動での聞き方に課題が見られること,学級内で対話に対する有用感や不安・困難に差が見られることが確認された。以上の児童の実態と教師の指導観を踏まえて,対話のテーマを捉えやすくするといった,対話活動への不安や困難を支援する補助教材と,話の聞き方について授業し掲示するといった,対話活動での聞き方を支援する補助教材を,提案,作成した。